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2020年度電気電子工学科卒業研究中間発表会

日時 2020年9月4日(金)、5日(土) 10:00~16:.00
場所 名城大学 天白キャンパス 研空実験棟Ⅲ 地下および2階

電気会は、2016年度から、名城大学理工学部電気電子工学科との共催により、卒業研究中間発表会を実施しています。その目的は、以下の通りです。

  • ① 学生に電気会への理解を深めていただくこと。
  • ② 社会人(ビジネス)の立場から研究内容を評価し、学生に対して指導を行うこと。
  • ③ 電気会が大学の研究内容に対し、より理解を深めること。

今年度も学部4年生および修士2年生の学生が発表を行いました。発表方法は、ポスターセッションの形式です。このうち、電気会が審査を行うのは学部4年生です。今年度は、新型コロナウィルス感染症対策として3密を避けるため、発表者を8つにグループ分けし、2日間に分けて行いました。研究内容は、電力系統、太陽光発電、ロボット制御、可視光通信、レーザ応用、電波応用、機械学習、殺菌処理、車両運転支援等々、電気電子技術を核として、その応用分野は極めて多岐に渡る幅広い内容であり、いずれも大変興味深いものでした。

ただし、今年度は新型コロナウィルス感染症拡大による緊急事態宣言があり、卒業研究の指導もオンラインで行われており、進捗は遅れていたようです。このため、多くの学生は、まだ卒業研究に必要な実験が進められていない状況でした。したがって、この点については割り引いて評価を行いました。

発表に対する全体的な評価は、とても高いという印象を持ちました。ポスターの書き方、発表の仕方、研究内容への理解、質問への対応などの平均レベルは高く、教員の皆さまの日頃の指導に対し、敬意を評したいと思います。ただし、一部の学生においては、自信なさそうに発表される方、また、研究の背景や目的をあまり把握されていない方も見えました。研究の背景や目的をしっかり把握すると、研究に対して自信を持てるようになります。2月に実施される卒業研究発表会では、ぜひ、自信を持って発表していただきたいと思います。

8つの発表グループの中から、電気会にて最も優秀な学生を1名ずつ、計8名を選定しました。これらの学生は、いずれも大変熱意のあるプレゼンテーションを行い、わかりやすく説明されていました。今年度は、新型コロナウィルス感染症の影響により、懇親会を自粛しましたので、賞品の図書券は後日、先生方からお渡しいただくようにしました。

卒業研究の中間時点において、社会人からこのような評価を受けることは大変意義のあることだと思います。学生・大学院生は大変勉強になったのではないでしょうか。卒業研究を行うことで、企画力、問題解決力、文章力、プレゼンテーション力など、様々な仕事で役立つ総合的な力が養われると思います。学生の皆さまは、一生懸命、これに取り組んでいただきたいと思います。

電気会会長賞受賞者

柴田紗季(田崎研究室) 「クラス設計の最適化による三次元障害物検出の汎化性向上」
伊与田友貴(中條・小林研究室) 「デジタルサイネージ・イメージセンサ可視光通信における信号復調への機械学習 の応用」
加藤大輔(村本・村上研究室) 「シリコーンゲル中の電気トリーと印加電圧の関係」
藤井春樹(堀田研究室) 「時系列データを用いた植物画像の分類」
安東優人(熊谷研究室) 「人工脂質二重膜を用いた細胞に作用するプラズマ活性種の測定」
奥村壮太(太田研究室) 「大電力パルススパッタリングを用いた高硬度ダイヤモンドライクカーボンの成膜」
加藤誠也(熊谷研究室) 「一億個の細胞の遺伝子発現を均一化するマイクロアレイデバイス」
金森舜右(内田研究室) 「SiCスパッタ負極膜を用いたLiイオン電池の特性評価」

審査員:小林正彦、伊藤公一

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